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レポート2022.04.16紆余曲折あった撮影の裏話もたくさん披露された『風の中のピアノ』舞台挨拶

4月16日(土)、那覇市の桜坂劇場ホールBで『風の中のピアノ』の上映と舞台挨拶が行われました。

この作品は、家族との関係性で悩む21歳の柚(ゆず)が、同い年の「千恵子」という女性と出会うことから始まります。明るく無邪気な性格の反面、誰も知らない秘密を抱える千恵子との交流を通して、彼女の秘密とは何か、柚の人生はどう変化していくのか、秋の奈良県生駒郡三郷町を舞台にストーリーが進んでいきます。

上映終了後、千恵子役の太田夢莉さん、立川晋輔監督が登壇しました。

本作品は、島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭で初お披露目ということについて、太田さんは「一年前に撮影していたけれど、撮影が途中で止まり、お蔵入りになるのではないかと不安に思っていたので、皆さんに無事にお届けできてホッとしました」と述べていました。

立川監督は「紆余曲折あって、太田さんの役を途中で違うものにしたり、撮影が止まった直後に太田さんが金髪のベリーショートになったりして、再撮ができるかどうかと思ったり」と裏話を披露しました。

太田さんは、映画の舞台となった三郷町で購入した雪駄を着用していて、「撮影中にもずっと履いていたんですけど、おしゃれで履きやすいし、この雪駄にメロメロです」と客席に雪駄が見えるように足をあげるという一幕も。続けて「映画の台詞でもあったように、本当に撮影中これしか履いていなくて、愛着がすごいですね」と語っていました。
雪駄をいただいたのに持ってくるのを忘れた、と話した立川監督に対し「監督ー!」とすかさずツッコミを入れる太田さんとのやり取りは、会場の笑いを誘っていました。

最後は「(地域発信型の映画ということで)綺麗さだけではなく、各地域でいろいろ問題があって。そういうのも含めてその地域で生きている、というものを焼き付けられたらいいなと思い、頑張って撮りました。これを広めるように頑張っていきたいと思います」と締めくくられ、この日の舞台挨拶は和やかな空気の中、終了しました。

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