ニュース

レポート2022.04.17ラストは琉球芸能の粋が集結! 沖縄のエンターテインメントの未来へ希望を繋げるライブで大団円『LAUGH&PEACE LIVE-Spirits of RYUKYU「UTAGE~宴~」』

4月17日(日)、那覇市の琉球新報ホールにて「第14回沖縄国際映画祭 島ぜんぶでお~きな祭」の最後を締めくくるエンタテインメントショー『LAUGH&PEACE LIVE-Spirits of RYUKYU「UTAGE~宴~」』が開催されました。

出演は、かりゆし58の前川真悟、GABEZ、なかのまちヤカラーズ、国際明武館剛柔流空手道連盟総本部八木道場の皆さん、沖縄市久保田青年会の皆さん、R∞2、上間綾乃ら。MCはガレッジセールが務めました。

島ぜんぶでお~きな祭バージョンのスペシャルライブ

『LAUGH&PEACE LIVE-Spirits of RYUKYU「UTAGE~宴~」』は、2022年1月に沖縄アリーナにて初開催されたものを「島ぜんぶでお~きな祭」バージョンにしたスペシャルライブ。伝統芸能から新しいパフォーマンスまで、沖縄の芸能の歴史を詰め込んだ幅広い内容で会場を大いに沸かせました。

SNSで活動しているパフォーマーのヤマネコノミコトがオープニングアクトで会場にエンジンをかけると、MCのガレッジセールが登場。「沖縄国際映画祭、楽しんでいますか!」というゴリの問いかけに、会場から大きな拍手が起こり、華やかな雰囲気の中ライブがスタートしました。

はじめに舞台に登場したR∞2は、沖縄市出身で沖縄民謡の歌い手である仲宗根創が2018年に始動させた自身の別名義アーティストで、さまざまなアーティストとのコラボレーションを発信しています。

続いては、沖縄の歴史を体感しながらのスペシャルプログラム。新垣健率いるなかのまちヤカラーズの作・演出・出演で、琉球の芸能の歴史や沖縄県内の世界遺産などを軸にしたストーリー仕立てのライブが展開されました。

艶やかな琉球舞踊から始まったライブは、獅子舞とGABEZによるパフォーマンスへ。豪快なダンスに会場は沸き上がります。次に舞台に登場した、国際明武館剛柔流空手道連盟総本部八木道場の皆さんによる琉球の音楽に合わせた空手の演武が始まると、キレのある美しくも研ぎ澄まされた演武に会場のお客さんの目は釘付けとなりました。

続いて登場した沖縄市久保田青年会の皆さんによる沖縄の伝統芸能エイサーの迫力ある圧巻の演舞に、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

このプログラム最後に登場したのは、沖縄民謡の若き歌い手、上間綾乃。沖縄の悲しい戦争の歴史を伝えるシーンの中で、その歴史に鎮魂を捧げるかのような透き通る清らかな歌声を披露。本土復帰50周年を迎える今年、未来への希望の光を感じさせるような雰囲気の中、プログラムは終了しました。

まさかの素敵なサプライズ

クライマックスは、かりゆし58の前川真悟によるスペシャルライブ。自身の出身地、糸満市にある兼城中学校の生徒たちから募集した「春をテーマとした言葉」で作ったという新曲『再々会会』を披露。コロナ禍を生きる生徒たちの心を映し出した楽曲に、会場全体は一気に引き込まれました。

さらに、母に捧げたというかりゆし58の代表曲『アンマー』を披露すると、前川の両親が舞台に登場するという素敵なサプライズ。前川は、実は母親が以前から歌手デビューするのが夢だったというエピソードを笑いを添えながら明かし、「いくつからでも人は音楽を届けられます。沖縄の芸能の懐の深さを表現したかった」という思いを述べ、両親と3人で歌い上げます。会場が温かく大きな拍手で包まれたまま、最後は『オワリはじまり』を歌い、「どうかいい春を!」という力強いメッセージでスペシャルライブを締めくくりました。

グランドフィナーレには、今回のライブを盛り上げた出演者が再登場。会場からはこの日一番の大きな拍手が起こり、大盛り上がりの中、『LAUGH & PEACE LIVE SPILIT OF RYUKYU-UTAGE-』は終了しました。

2022年4月16日(土)、17日(日)の2日間にわたって開催された「島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭」は本イベントを持って幕を閉じました。

ページトップへ戻る